唐突な質問に、戸愚呂の動きが止まった。
今日私は、戸愚呂にこの質問をしようと心に決めていた。
私ばかりが彼のことを好きで、やきもきしているような気がして。
どうしても、戸愚呂の気持ちを確認したかったのだ。
「……ゴメン急に。でも、付き合ってるのか付き合ってないのかもわかんないし、戸愚呂が私のこと好きなのかどうかもわかんなくて……」
ほとんど消え入りそうな声。それでも、やっとの思いで絞り出した声だった。
ずっとずっと、戸愚呂のことが好きだった。
自分でも、どうすればいいかわからないほどに。
「フッ」(※11 『幽・遊・白書』単行本12巻153ページから引用)
戸愚呂は、口角を少し上げて笑った。
戸愚呂「話はまとまったようだな オレもそれは考えていた…最後の手段としてな」(※12 『幽・遊・白書』単行本12巻153ページから引用)
私「最後の手段って……どういう意味?」
戸愚呂「いい目だ そんな目をして挑んできた奴の屍を乗り越えてオレは勝ってきた」(※13 『幽・遊・白書』単行本12巻187ページから引用)
私「……屍を乗り越えてきたって、それってつまり、告白してきた女の子を振り続けてきたってこと? 私も……振られるってことなの?」
戸愚呂「もうお前は一人で十分なのだ それがわからないかね!!」(※14 『幽・遊・白書』単行本12巻175ページから引用)